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吃音原因の一覧

はじめに・・。
吃音の決定的な原因は解明されていない。
吃音は、様々な要因が複合的に組み合わさって起こるとされており、原因を特定するのが困難だからである。
ただし、原因の1つだと考えられる要因は、いくつか報告されている。

脳の異常

吃音は、聴覚が正常に機能してないために起こるという説。
幼児期は、左脳が未発達のため、右脳が過剰に働く。
自分の声を左脳で処理し、発語しようとするものの、その機能が十分でないため、右脳で補われる。
ただし、それでも左脳の役目を十分に補うことができず、発語と聴覚による連携がうまくできないことで、吃音が発症すると言われている。

ただ吃音者は、成長して言語処理が複雑になると左脳も発達して左右のバランスは取れてくる。
しかしその時期が遅い場合、吃音が定着してしまう。

聴覚の異常

吃音は、聴覚フィードバックが機能していないために起こるという説。
聴覚フィードバックとは、自分の声を聴きそれによって自分の声を調整する、誰もがもっている身体機能である。
幼児期の吃音は、この聴覚フィードバックが未熟であるがゆえ起こる。
成人の吃音は、聴覚フィードバックが緊張などにより機能しないために起こる。
そのため、DAFと呼ばれる自分の声がコンマ数秒遅れて聞こえてくる機械を使い、人工的に聴覚フィードバックを再現することで吃音を軽減できる。

神経系の異常

吃音は、神経系が正常に機能していないために起こるという説。
過剰なドーパミンが分泌されることで脳の活動が低下し、神経系の働きが阻害されている。
ドーパミンはやる気、判断力の元になる物質で、食事などによってその日の分泌量が変わりやすい。
そのため、吃音が出やすい日、出にくい日があるのは、ドーパミンの分泌量が影響しているとも言われている。
ドーパミンの薬を吃音者に投与し改善した例もある。

声帯の異常

吃音は、声帯に異常がある場合に起こるという説。
声帯の筋肉が自分の意志と無関係に収縮することによって、声が途切れたり、かすれるなどの症状が起こる。
そのため、声を出そうと思っても詰まって出なかったり、締め付けられたような声しか出せなくなる。

遺伝

吃音は、遺伝により起こるという説。
吃音者の家系に吃音者がいる確率が高いとの報告がこの説の裏付けである。
ただ、研修者によってその確率は15%~40%と大きな隔離がある。
また、吃音者の親が子供の吃音に過剰反応するといった環境要因が排除できないため、単純な統計だけで遺伝とは言い切れない。
吃音の原因となる遺伝子の発見は、この遺伝説の有力な証拠となるが、いまだ発見されていない。
一部で発見されたとの報告はあるが、多くの遺伝子が関連しあって吃音の原因になっているとされているため、真の特定には至っていない。

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