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「MRM吃音改善プログラム」を実際に購入してみてのレビュー

MRM吃音改善プログラムの教材

自分は5歳の頃から吃音者だった。
今では31歳になったが、5回転職を繰り返した。
そのたびに職歴が汚れて給料や待遇が悪くなり、崖っぷちの人生だと思う。
転職の原因はイロイロあるけれど、その根幹はすべて吃音だ。
電話が怖く、人前で話すことができない。
今の会社も電話と朝礼での1分間スピーチが苦痛すぎて辞めようかと悩んでいた。

そんなときネットで「MRM」という吃音改善プログラムをよく見かけるようになった。
どんなものか気になり、実際にMRMを購入。
やり始めて2カ月ほどたったが、それなりに成果が出てきたためMRMのレビューを書くことにした。

参考リンク:MRMの公式サイト

MRMとは何なのか?

MRMのホームページには「脳科学に基づいた吃音改善法」と書かれている。
https://www.infotop.jp/offer/infotop/

実際に購入したMRMの教材には、
「吃音を治すには、吃音を忘れたところでの成長・変化しかない」
と書かれている。
(マインドシフト編 4ページ)

つまりMRMはメンタルリハーサル法(MR法)を活用した吃音改善プログラムだと考えられる。

メンタルリハーサル法とは?

メンタルリハーサル法とは、どもる恐怖を消失し、リラックスした状態で話すことにより吃音を改善させる手法だ。
(目白大学 都筑澄夫教授が考案)
https://ci.nii.ac.jp/naid/110007605150

従来の吃音治療は、呼吸法やリズム、ゆっくり話すなど技術的な話し方が中心だった。
しかしメンタルリハーサル法は、吃音者の「心理面」を重視している。

技術的な話し方には致命的な欠点があるからだ。

技術的な話し方は、カウンセリング室や自宅など特定の場所では効果を発揮するが、日常場面ではまったく役に立たない。
これは多くの研究や事例で明らかになっている。

そのため、吃音改善に必要なのは「技術的な話し方」ではなく、「心理面」のほうだと考えられている。
(現在では、技術的な話し方を教えるクリニック等においても、「心理面」の治療が初期段階で行われることが多い)

なおメンタルリハーサル法の対象者は、成人または中高生の吃音が固定化された者である。
改善の傾向は、軽度の吃音者よりも、重度の吃音者のほうが強い。

メンタルリハーサル法の効果は?

7割強の吃音者に効果があると言われている。
(以下、内訳)
・36%は吃音が消失
・38%は吃音が軽減
・26%は効果なし

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp1960/43/3/43_3_344/_pdf
(都筑澄夫「記憶・情動系の可塑性と吃音の治療-発話に関わるパラリンギスチックな要因について」より)

メンタルリハーサル法は、技術的な話し方などのテクニックを使わなくても、吃音が改善できることを明らかにした。

MRMのプログラム内容

メンタルリハーサル法を活用したMRMは、「パラダイムシフト編」「マインドシフト編」2つのプログラムに分かれている。

パラダイムシフト編

パラダイムシフト編は、「吃音とは何か?」を理解し、吃音改善の準備をする。
吃音を改善させ、その効果を継続させるには、吃音を知り自己管理する必要があるからだ。

マインドシフト編

マインドシフト編は、恐怖を軽減するための具体的なトレーニングに入る。
教材や動画を見ながら、メンタルリハーサル法を取り入れたと思われるトレーニングを行う。

脳の認知システムから、「吃音を忘れる」ことに重点を置いている。

パラダイムシフト編の中身

購入した教材に沿って、「パラダイムシフト編」をレビューする。
(著作権の問題であまり詳しく書けないことご了承ください)
MRMのパラダイムシフト編

1章.吃音とは何か?
・吃音の定義
・吃音に伴う症状

「吃音について」がまとめられている。
書籍やネットで吃音を調べたことがある人なら知っているとだとは思うが、ここで復習しておく。

2章.吃音の克服が難しかった理由
・人間の意識が身体に及ぼす影響力と関係性が軽視されていたから
・克服経験を広める手段が無かったから
・効果が出る手法が確立されていなかったから

吃音は原因が特定されていないため、「すべての吃音者が確実に治る」方法は皆無だと言える。
ただ、アメリカやカナダを中心に吃音研究が盛んになってきており、脳科学の分野を応用した手法が取り入れられてきているとのこと。

3章.吃音が改善しない仕組み
・吃音が出るとき
・吃音センサー
・間違ったトレーニングが吃音を強化させる

吃音は、身体ではなく、心理面の影響が大きくかかわっているということが書かれている。

4章.吃音の原因
・恐怖やストレス
・身体的要因
・性格

1章同様に、吃音を調べたことがある人なら知っているとだとは思うが、ここで復習しておく。

5章.吃音の正体
・マインドフレームが形成されるプロセス
・マインドフレームの特徴
・ABC理論

ここは、「マインドシフト編」に繋がる重要な章だと思われる。
特に「マインドフレームが形成されるプロセス(110ページ)」と「吃音者と非吃音者のマインドフレームの違い(128ページ)」あたりは必読。
※マインドフレーム=自分の認知システム

6章.吃音の克服とは?
・吃音を克服する感覚
・吃音を忘れる
・吃音を克服する唯一の方法

次の「マインドシフト編」に移る前の心構えのような章。

マインドシフト編の中身

オンラインビデオを見ながら、「1週間=1章」のペースで、具体的なトレーニングを行っていく。
ビデオは1章につき40分前後。
MRMのマインドシフト編
※スマホだと教材と動画を同時に見れないため、教材を印刷してスマホで動画を見るといい

1章.創造的想像力
・マインドフレームとは?
・マインドフレームを書き換えるには?
・マインドフレームを書き換えるステップ

マインドシフト編の核となる章。
「吃音を忘れたところでの自己強化(4ページ)」のあたりは必読。

2章.自信
・自信の感覚を身に付ける
・成功体験をフィードバックさせる
・成功体験を人工的に作り出す
・リラックスのテクニック

具体的に成功体験を脳に刷り込んでいく章。
メンタルリハーサル法で言えば、リハーサルの部分にあたる重要な所。

3章.幸福感覚
・非合理な習慣を捨てる
・ネガティブ思考を捨てる
・幸福感を養う
・幸福の原則

「心の中の批判の声を消す(87ページ)」のあたりは、自分を感情をコントロールし、リラックスな状態を保つために必読。

4章.成功脳
・自分と他者を理解する
・失敗時の不快感を無くす
・失敗を成功に変える
・習慣入替

5章.失敗脳
・失敗の兆候と自覚症状
・失敗の要素を打破する

否定的な感情の場面に対応する章。
自分の行動や周囲とのやり取りがうまくできるイメージを行う。
これもメンタルリハーサル法の中心となる手法。

6章.マインドセット
・問題を乗り越える
・目標
・総括

MRMの効果は?

それなりの効果があった。

今まで電話を受けると95%くらいの確率で社名をどもっていたのが、
ほとんどどもることが無くなった。
正直、吃音改善系のプログラムには何度もガッカリさせられてきたので、意外な効果だった。

ただ朝礼での1分間スピーチは相変わらずどもる。
30人の前でスピーチするため緊張が大きすぎるためかもしれない。
このままトレーニングを続けて、何とかどもらないようにしたいと思っている。

まとめ

世間では「吃音は治らない」と言われている。
表面上は吃音が消えても、体のどこかに吃音の種が残っているからだ。

吃音は治らない。
しかし吃音が改善されるのは、多くの研究が証明している。
そう考えれば、メンタルリハーサル法の改善率7割を信じて、MRMを試す価値はありそうだ。
とくに脳科学トレーニングを受けたことが無い人こそ、一度試してみてほしい。

参考リンク:MRM公式サイト

“「MRM吃音改善プログラム」を実際に購入してみてのレビュー” への4件のフィードバック

  1. 山田 より:

    MRMの購入を検討していて、このサイトにたどり着きました。
    ひとつ教えてください。
    スマホでもトレーニングすることができるのでしょうか?

    • 管理人 より:

      >山田さん
      ご質問ありがとうございます。

      スマホでもトレーニング可能です。
      わたしはAndroidを使っていますが、マニュアル&動画共に見ることができます。
      一昔前のiPhone4でも確認してみましたが、マニュアル&動画共にOKでした。

      公式サイトでもスマホ対応と書いてあったので、だいたいのスマホは大丈夫だと思います。

  2. 吃音歴29年目 より:

    こんにちわ。
    自分は事務職なのですが、最近電話を取らなければいけないことが多くなります。
    本当にキツイので、自分もMRMを買おうか、どうしようかと迷っています。

    ところで画像に載っている「吃薬」とは、何なんでしょうか?

    出来れば教えてくださいm(__)m

  3. 管理人 より:

    >吃音歴29年目さん

    ご質問ありがとうございます。

    吃薬ですが、MRMの購入特典として付録されている、全17ページほどの即効性のある吃音軽減プログラムです。
    ・腹式呼吸
    ・客観性
    ・言い換え・挿入
    ・わざとどもる
    ・別のこと言意識を向ける
    ・どもったときの対処法

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