DAF(遅延聴覚フィードバック)
DAF(遅延聴覚フィードバック)とは、吃音を軽減させる機械のことである。
自分の話した声を0.2秒遅れで聞きながら喋ることで、吃音を軽減できる。
そのメカニズムはシンプルだ。
吃音者は、他人と一緒に声を合わせて話すと(朝礼のあいさつや朗読)、どもらないことが多く、「二人読み効果」とも言われている。
DAFは、この「二人読み効果」を活用し、吃音を軽減させる。
DAFの欠点
ただしDAFには欠点もある。
①DAFを付けている時しか効果が無い
②不自然な話し方になる
自分の声を聴きながら話すため、話すテンポが遅くなり、抑揚のない不自然な発話になる。
③難発性吃音には効果無し
DAFは自分の声を聴きながら話すため、第一声に詰まる難発性吃音には効果が無い
④会話での効果が少ない
アメリカでの研究によると、文章を読むなどの朗読には効果が期待できるが、会話にはほとんど効果が無かった。
⑤イヤホンとマイクが目立つ
日本社会において、仕事中や公の場でイヤホンを付けるのはご法度な場合が多い。
DAFを手に入れるには?
DAFは専用の機械であれば十数万円もする高額商品である。
しかしスマホアプリであれば無料~2000円ほどで手に入る。
まずはお手軽なスマホアプリの使用をオススメする。
DAFは専用の機械は、楽天で「DAF 吃音」と検索すれば見ることができる。
http://search.rakuten.co.jp/search/mall?sitem=DAF+%E5%90%83%E9%9F%B3
スマホアプリは、GooglePlayまたはアップルストアで「DAF」と検索すれば見ることができる。
https://play.google.com/store/search?q=DAF&c=apps
まとめ
DAFは吃音改善に即効性がある。
しかしイヤホンを付けるという特性上、仕事中や公の場で使うのが難しいため、使用できる場面は限定されてしまう。
また、吃音の根本的な改善には効果が無い。
中長期的な改善を望むのであれば、メンタルリハーサル法などの心理面に重点を置いた手法が必要になる。