薬物療法
吃音の薬物療法は、ドーパミン阻害薬が使用されることが多い。
ドーパミン阻害薬の効果
アメリカの研究で吃音者がドーパミン阻害薬を6週間服用したところ、吃音が約30%改善したとの報告がある。
この30%というのは、10回どもる所を7回に減少させたということだ。
なぜドーパミン阻害薬は、吃音改善に効果があるのか?
吃音者はドーパミンが過剰に分泌されているため、どもりやすいのではないかと言われている。
ドーパミンに関する障害で有名なのは、パーキンソン病だが、吃音と違うのはドーパミンが足りないことが問題になる点だ。
ただ、ドーパミンは多すぎても、少なすぎても同じような症状が見られる。
そのため、吃音とパーキンソン病は共通する点が多くある。
■吃音
・始めの言葉が出ない。
・規則正しいリズムに合わせて話すとスムーズに話せる(メトロノーム法)
・ドーパミン過剰が原因
■パーキンソン病
・始めの一歩が出ない
・規則正しい目印があるとスムーズに歩ける。
・ドーパミン減少が原因
ドーパミン阻害薬の欠点
ドーパミン阻害薬には大きな欠点がある。
それは眠気、脱力感、口渇感などの副作用だ。
特に眠気は、大変強烈なもので日常生活の大きな障害となる。
仕事や車を運転することがとても難しくなるため、一般的な生活を送っている人には服用を続けるのは難しいと言える。